皆さま引き続きコロナには気をつけてお過ごしください!

【Excel】計算をコピーしよう(絶対参照/複合参照)

MS Excel

前回は、相対参照をご紹介しました。

相対参照は、計算に使いたいセルと、答えを出したいセルがすべて同じだけ上下左右に移動する場合に使える計算方法です。

 

今回は、計算に使うセルを変更したくない場合の計算方法(絶対参照)をご紹介します。

 

スポンサーリンク

問題例

では、次のような給与計算はどのようにするでしょうか?

絶対参照例題

まずは、各週の週稼働時間を計算し、その時間と時給から週給を求め、最後に週給の合計を計算すれば、1か月の給与がわかります。

 

では実際に計算をしてみましょう。

下のボタンからファイルをダウンロードして使ってくださいね。

 

最初に1週目の週稼働時間を出してみましょう。

週稼働時間の求め方
  • Step1
    G2セルを選択する。
  • Step2
    ホームタブ>オートSUM∑をクリックする。

    オートSUM

  • Step3
    計算対象がB4~F4であることを確認し、Enterキーを押す。

    対象確認

    1週目範囲選択

    答え

    1週目稼働時間答え

 

 

続いて、2~4週目の稼働時間を出してみましょう。

計算式のコピー
  • Step1
    G4セルを選択する。
  • Step2
    G4セルの右下にマウスを移動し、マウスのマークをにする。
  • Step3
    ダブルクリックして、式をコピーする。

    ダブルクリックの他、マウスをクリックしたままG7セルまで下に引っ張る方法でもコピーできます。

  • Step3の状態では、7行目と8行目の間の罫線が、二重罫線ではなくなっています。
    二重罫線解除状態
    二重罫線に戻すために、以下の手順を行います。

  • Step4
    オートフィルオプションをクリックする。

    オートフィルオプション

  • Step5
    書式なしコピー(フィル)をクリックする。

    書式なしコピー

    二重罫線

 

 

次に、各週の給与を出してみましょう。

週給の求め方
  • Step1
    H4セルを選択する。
  • Step2
    イコール=を入力する。

    =
    イコール入力は『Shift』+『ほ』

  • Step3
    G4セルをクリックする。

    G4セル選択

  • Step4
    アスタリスク*を入力する。

    =B2*
    アスタリスク*入力は『Shift』+『け』

  • Step5
    H1セルをクリックする。

    H1セルクリック

  • Step6
    Enterキーを押す。

 

ここまでは、今までと同じやり方ですよね。

 

では、ここで、式をコピーして2~4週目の週給を出してみたいと思います。

計算式のコピー
  • Step1
    H4セルを選択する。
  • Step2
    H4セルの右下にマウスを移動し、マウスのマークをにする。
  • Step3
    マウスをクリックしたままH7セルまで下に引っ張る。

 

どうなりましたか?

2週目は『¥0』、3週目にいたっては、『#VALUE!』という文字が出ています。

計算エラー

式がどうなっているか確認してみましょう。

H5セルをダブルクリックしてみてください。

 

式は次のようになっていますね。

=G5*H2

2週目式確認

週の稼働時間×時給の計算をしたいのに、

H2の空白セルを使って計算してしまっています。

 

4行目では時給(1行目)を使って計算していましたが、

計算式をコピーして1つ下の行に入れた時、計算に使うセルも1行下に移動してしまいました。

これでは、正しい計算はできないですよね。

 

つまり、計算式をコピーして1つ下の行に入れても、計算に使うセルの位置が変わらないようにする必要があることがわかったのではないでしょうか?

 

では、計算式を直していきましょう。

まずは、『Ctrl』+『Z』で元に戻しておきましょう。

 

計算式の直し方
  • Step1
    H4セルを選択する。
  • Step2
    『H1』の文字の前、真ん中、後ろのどこでもいいのでクリックする。
  • Step3
    F4キーを押す。

    お使いのパソコンによっては、F4だけでは何も変わらない場合があります。
    その場合は、『Fn』+『F4』を押してください。

  • Step4
    『$H$1』になったことを確認し、Enterキーを押す。

    F4

  • Step5
    H4セルを選択する。
  • Step6
    H4セルの右下にマウスを移動し、マウスのマークをにする。
  • Step7
    マウスをクリックしたままH7セルまで下に引っ張る。
  • Step8
    オートフィルオプションをクリックする。
  • Step9
    書式なしコピー(フィル)をクリックする。

    書式なしコピー

    修正後の答え

 

では、2週目の式を確認してみましょう。

H5のセルをダブルクリックしてみてください。

下のように、時給が書かれたH1セルを使って正しく計算ができていますね。

2週目式確認

このように、計算式をコピーしても、使いたいセルを移動したくない場合は、

F4(Fn+F4)キーを押すことで、セルを固定することができます。

 

では、最後に合計を出しておきましょう。

合計の求め方
  • Step1
    H4~H8セルを選択する。
  • Step2
    ホームタブ>オートSUM∑をクリックする。

    オートSUM

  • Step3
    H8セルに合計が入る。

    H8合計

 

 

スポンサーリンク

意味を確認しよう

では、ファイルの「確認」シートを使って確認していきましょう。

まだダウンロードされていない方は以下からどうぞ✨

 

相対参照

左側のセルにがあります。

これを、①相対参照でコピーしてみましょう。

 

相対参照
  • Step1
    G2セルを選択する。
  • Step2
    イコール=を入力する。

    =
    イコール入力は『Shift』+『ほ』

  • Step3
    A2セルをクリックし、Enterキーを押す。
  • Step4
    G2セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK2セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。
  • Step5
    G2~K2セルを選択する。
  • Step6
    K2セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK4セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。

    相対参照

にゃこ
にゃこ

相対参照では、例とまったく同じとなりました。

 

 

絶対参照

次に②絶対参照でコピーしてみましょう。

 

絶対参照
  • Step1
    G8セルを選択する。
  • Step2
    イコール=を入力する。

    =
    イコール入力は『Shift』+『ほ』

  • Step3
    A2セルをクリックした後、F4(Fn+F4)キーを1回押して、絶対参照(=$A$2)にする。
  • Step4
    Enterキーを押す。
  • Step5
    G8セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK8セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。
  • Step6
    G8~K8セルを選択する。
  • Step7
    K8セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK10セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。

    絶対参照

にゃこ
にゃこ

すべて「1」になりましたね。

生徒
F4キーを1回だけ押すと、$A$2となり、行も列も固定されるんだニャ
にゃこ
にゃこ

$マークは後ろに書かれた場所を固定するという意味であることがわかりましたね✨

 

 

複合参照(行固定)

次に複合参照(行固定)でコピーしてみましょう。

複合参照というのは、列か行どちらかを固定している状態のことです。

今回は行を固定してみましょう。

 

複合参照(行固定)
  • Step1
    G14セルを選択する。
  • Step2
    イコール=を入力する。

    =
    イコール入力は『Shift』+『ほ』

  • Step3
    A2セルをクリックした後、F4(Fn+F4)キーを2回押して、複合参照(行固定)(=A$2)にする。
  • Step4
    Enterキーを押す。
  • Step5
    G14セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK14セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。
  • Step6
    G14~K14セルを選択する。
  • Step7
    K14セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK16セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。

    複合参照(行固定)

にゃこ
にゃこ

1行目は例と同じですが、2~3行目は1行目と同じになりましたね。

生徒
F4キーを2回押すと、行が固定されるんだニャ✨
だから、Aの前に$がなくて、2の前に$があるんニャね!

 

 

複合参照(列固定)

行固定があったということは、列固定もありますよね。

複合参照(列固定)でコピーしてみましょう。

 

複合参照(列固定)
  • Step1
    G20セルを選択する。
  • Step2
    イコール=を入力する。

    =
    イコール入力は『Shift』+『ほ』

  • Step3
    A2セルをクリックした後、F4(Fn+F4)キーを3回押して、複合参照(列固定)(=$A2)にする。
  • Step4
    Enterキーを押す。
  • Step5
    G20セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK20セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。
  • Step6
    G20~K20セルを選択する。
  • Step7
    K20セルの右下にマウスを移動させ、+マークになったところで、クリックしたままK22セルまでマウスを移動させ、式をコピーする。

    複合参照(列固定)

にゃこ
にゃこ

1列目は例と同じですが、2~5列目は1列目と同じになりましたね。

生徒
F4キーを3回押すと、列が固定されるんだニャ✨
だから、Aの前に$があってて、2の前に$がないんニャね!
スポンサーリンク

まとめ

式をコピーするとき、固定しなくていいのか、固定するならどこを固定したいのかによって、

F4を何回押すかが決まります。

 

F4を押す回数 参照方法
0回 相対参照(固定なし)
1回 絶対参照(行列とも固定)
2回 複合参照(行のみ固定)
3回 複合参照(列のみ固定)
4回 相対参照(固定なし)

4回押すと、最初に戻ります。

 

押したときに$マークがどこにあるのかをよく確認してからコピーしてくださいね✨

タイトルとURLをコピーしました