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【Word】1行の中の一部を複数行にして括弧で囲みたい!(フィールドコード)

MS Word

選択問題のテストや練習問題などで、選択する部分だけが複数行になり、括弧で囲まれているようなものを見たことはありますか?

例

 

言葉の説明を、文字を小さくして2行で表示する場合は割注を使うことができますが、割注では、2行のみで、かつ自由に改行させることは難しいです。

 

今回は、割注では実現できない、複数行を括弧で囲む方法をご紹介します。

 

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フィールドコード

複数行を括弧で囲むために、フィールドコードを利用します。

 

フィールドコードというのは、ある決まった方法で書いていれば、そのルールに従って文字をその方法で表示してくれるコードのことです。

 

例えばページ番号。

本や新聞などにはページ番号が書かれていますが、すべてのページに1,2…と書くのは大変ですよね。

大変であるだけでなく、番号が抜けてしまう可能性もあります。

Page フィールドというフィールドコードを使うと、ページが変わると自動で+1の番号を設定してくれます。

 

Wordで用意されているフィールドコードには次のようなものがあります。

 

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複数行を括弧で囲むフィールドコード

複数行を括弧で囲むには、[Eq] フィールドを使います。

 

[Eq] フィールドとは

数式を作るためのフィールドコードです。

{ EQ スイッチ }の形で入力し、「スイッチ」で指定された方法で表示します。

 

複数行を括弧で囲む方法

次のように書きたい場合の方法は以下の通りです。

例

 

複数行を括弧で囲む方法
  • Step1
    Ctrl、Fn、F9を同時に押し、フィールドを挿入する。

    Ctrl+Fn+f9

    フィールド挿入

    フィールドは{}で囲われます。
    パソコンの機種によっては、CtrlとF9のみを同時に押します。

  • Step2
    eqと書き、[Eq] フィールドを挿入する。

    { eq }

    eqフィールド挿入

  • Step3
    4行の文字を()で囲うために、eqの後ろに半角スペースを入力した後、次の赤字のように入力する。

    { eq \b \bc \((\a(①に,②を,③で,④から))

    各スイッチの意味は以下の通りです。

    要素 説明
    \b 要素を括弧で囲む
    \bc \( 左右の括弧を指定する。2つ目の\の後ろの括弧で囲む。
    \a() ()の中に指定した、カンマ(,)で区切られた文字列を複数行に表示する

  • Step4
    Alt、Fn、F9を同時に押すと、フィールドコードが()囲みの文字に変わる。

    Alt+Fn+F9

    例結果

    パソコンの機種によっては、AltとF9のみを同時に押します。
    ショートカットキーを使わず、右クリックで表示されるメニューからでもできます。
    フィールドを選択し、右クリックフィールドコードの表示/非表示をクリックします。
    フィールドコードの表示非表示

 

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いろいろなスイッチ

[Eq] フィールドには様々なスイッチが用意されています。

ここからは、複数行を括弧で囲むときに使われるスイッチをご紹介します。

 

\a

今回の例では赤字部分で使っています。

{ eq \b \bc \((\a(①に,②を,③で,④から)) }

\aスイッチを使うと、()内の引数を配列にし、左上から右下に向かって引数数の文字を並べます。

 

\aの後ろにオプションを指定することで、配列の表示方法を変更することができます。

オプション 説明 例/表示結果
なし 列数1で、引数の文字を中央揃えにする。 { eq \a(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションなし
\al 引数の文字を左揃えにする。 { eq \a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションal
\ac 引数の文字を中央揃えにする。 { eq \a \ac(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションac
\ar 引数の文字を右揃えにする。 { eq \a \ar(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションar
\con
(nは数字)
nで指定した列数にする。
指定しないと「1」になる。
{ eq \a \co2(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションco2
{ eq \a \co3(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションco3
\vsn
(nは数字)
引数の文字同士のスペースをnで指定した高さにする。
※垂直方向
{ eq \a \vs1(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションvs1
{ eq \a \vs5(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションvs5
\hsn
(nは数字)
すべての文字がnで指定した幅の中に入るようにする。
※水平方向※文字列より短い数字を設定した場合は、
一番短い文字数の幅で表示される。
{ eq \a \hs20(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションhs20
{ eq \a \hs30(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ) }
aオプションhs30

 

 

\b

今回の例では赤字部分で使っています。

{ eq \b \bc \((\a(①に,②を,③で,④から)) }

\bスイッチを使うと、配列に括弧を付けることができます。

 

\bの後ろにオプションを指定することで、配列の表示方法を変更することができます。

\lc \括弧 左側に\括弧で指定した括弧を入れる。
( { eq \b \lc \((\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
lc(
{ { eq \b \lc \{(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
lc{
[ { eq \b \lc \[(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
lc[
< { eq \b \lc \<(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
lc<
上記以外(例【 { eq \b \lc \(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
lc【
\rc \括弧 右側に\括弧で指定した括弧を入れる。
) { eq \b \rc \)(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
rc)
} { eq \b \rc \}(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
rc}
] { eq \b \rc \](\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
rc]
> { eq \b \rc \>(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
rc>
上記以外(例】 { eq \b \rc \ (\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
rc】
\bc \括弧 左右両側に\括弧で指定した括弧を入れる。
() { eq \b \bc \((\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
bc(
{} { eq \b \bc \{(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
bc{
[] { eq \b \bc \[(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
bc[
<> { eq \b \bc \<(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
bc<
上記以外(例【】 { eq \b \bc \(\a \al(あいうえお,かきくけこ,さしす,せそ)) }
bc【

 

 

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まとめ

できましたでしょうか?

書き方が間違っていると、フィールドコードを非表示にしたとき、エラー!の文字が表示されてしまいます。

 

習うより慣れよ!

たくさん書いて、どう書けばいいのか把握しましょう✨

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