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【WordPress】サイトを移行した後にやるべきこと

WordPress


運用中のサイトを、別のサイトに移行する方法を以前ご紹介しました。

 

今回は、古いサイトにアクセスした方を、自動的に新しいサイトにご案内する方法(リダイレクト)をご紹介します。

 

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リダイレクトって?

ウェブサイトにおけるリダイレクトとは、ウェブサイトの閲覧えつらんにおいて、指定したウェブページから自動的に他のウェブページに転送されること。URLリダイレクトとも言われる。 通常はウェブページのURLが変わったときに、元のURLから新しいURLへ誘導ゆうどうするときに用いられる。

引用元いんようもと:wikipedia

絵で表すと、次のようになります。

リダイレクトの仕組み

 

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リダイレクトをしないとどうなるの?

新しく作ったサイトを訪れてくれる人の数は、

ある程度運用しているサイトに比べて少ないのが一般的です。

そのため、リダイレクトをしないと、古いサイトを見続け、新しいサイトは訪問されないことになります。

また、検索エンジンであるgoogleによって重複コンテンツ(他のサイトをコピー/真似して作ったサイト)とみなされ、ペナルティがされてしまいます。

ペナルティが課されると、

重複コンテンツを持つサイトは、キーワード検索をしたときに、検索結果に表示されなくなってしまいます。

最悪の場合は、著作権侵害ちょさくけんしんがい該当がいとうしてしまうこともあります。

 

そうならないためにも、リダイレクトの対応は必要なんですね。

 

無断複製されたコンテンツ例

  • 他のサイトのコンテンツをコピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなく転載しているサイト
  • 他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト
  • なんらかの独自の体系付けやユーザーへの利便性を提供することなく他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
  • ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト

引用元いんようもと:google公式サイト

 

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プラグインRedirectionを使おう

リダイレクトさせる方法はいくつかあります。

プラグインを使わない方法の場合、.htaccessのファイルを編集すればできるようですが、

初心者にとってはハードルが高い!

 

ということで、プラグインを使いたいと思います。

 

プラグイン『Redirection』とは?

.htaccessのように、ファイルを編集することなく、

画面上の操作だけで、リダイレクトの設定ができるプラグインです。

 

プラグイン『Redirection』をインストールしよう

以下手順に従い、インストールしてください。

インストール手順

①管理者画面から、プラグインを開き、画面左上の「新規追加」をクリックする。

②画面左上の「プラグインの検索」欄に「Redirection」と入力し、「Enter」キーをクリックする。

③以下プラグインの「今すぐインストール」ボタンをクリックする。

redirection

④インストール完了後、「有効化」ボタンをクリックする。

⑤有効化が完了すると、画面上部に以下メッセージが表示される。
「Please complete your Redirection setup to activate the plugin.」

 

プラグイン『Redirection』の設定をしよう

続いて、プラグインの設定をします。

設定手順

①先ほど表示されたメッセージのRedirection setupをクリックする。

②「セットアップを開始」ボタンをクリックする。

Redirection へようこそ

③基本セットアップ画面で、全てのチェックを入れ、「セットアップを続行」ボタンをクリックする。

※3つ目のチェックボックス「 Store IP information for redirects and 404 errors.」は、
2つ目をチェックすると表示されます。

基本セットアップ

④「セットアップ完了」ボタンをクリックする。

REST API

⑤設定した内容で、Redirectionが設定される。

⑥「完了」ボタンをクリックする。

設定完了

⑦「次へ」ボタンをクリックする。

※スラッグを編集途中で変更したものがあった場合のインポートのため、
チェックはオンのままでOKです。

既存のリダイレクトをインポート

⑧転送ルール設定画面が表示される。

転送ルール設定画面

 

REST API画面で「動作中ですが問題あり」が表示される場合

私は、以下のメッセジが表示されました。

要約: There are some problems connecting to your REST API. It is not necessary to fix these problems and the plugin is able to work.

訳すと、以下のように書かれています。

REST APIに接続する際にいくつかの問題がありました。
これらの問題は修正する必要はなく、プラグインは稼働できます。

問題ないとのことですが、念のため、「問題点を表示」を押して、内容を確認しておきましょう。

問題点

ググってみると、
セキュリティ用のプラグインかなにかがREST APIをブロックしているとのこと。

サイトヘルスは「良好」で、

Redirectionも動くようですので、

今回はこのままにしたいと思います。

 

リダイレクションさせよう

では、自分のサイトで、リダイレクトの設定をしたいと思います。

リダイレクト設定手順

①転送ルール画面下部の「新しい転送ルールを追加」で、以下のように設定する。

新しい転送ルール

項目 設定内容
①ソース URL リダイレクト元のサイトのURL
※相対URLとありますが、フルパスでOK
①ターゲット URL リダイレクト先のサイトのURL

②「転送ルールを追加」ボタンをクリックする。

③画面上部の転送ルール欄に、追加したルールが表示される。

④追加したルールを選択し表示された「リダイレクトを確認」をクリックする。

リダイレクト確認

⑤リダイレクトが成功した場合、下記のように表示される。

リダイレクト成功

例)当サイトは、以前https://aya.castelodelego.org/WordPress/というURLで運用していました。
今は、https://nekopress.castelodelego.org/を使っているため、
このリダイレクトをさせる場合は、

①にhttps://aya.castelodelego.org/WordPress/

②にhttps://nekopress.castelodelego.org/

を入力し、追加すればよいことになります。

 

デフォルトの設定では、転送方法は301になっています。
301は、転送元てんそうもとのサイトの評価ひょうか引継ひきつぎ、恒久的こうきゅうてきな転送を可能とします。

転送方法を変更して設定する場合

「転送ルールを追加」ボタンの右横のをクリックすると、下記のように、詳細な設定が可能となります。

詳細設定

一致条件

デフォルトでは、「URLのみ」ですが、

URLとその他の条件を組み合わせて設定することが可能です。

一致条件

一致した時

条件に一致した時の挙動きょどうを設定します。

リダイレクトの方法と、リダイレクトの期間が設定できます。

リダイレクトの方法

デフォルトでは、リダイレクト先のURLへ転送が指定されています。

その他、下記のとおり設定が可能です。

リダイレクト方法

リダイレクトの期間

デフォルトでは、301の恒久的なリダイレクトが指定されています。

その他、下記のとおり設定が可能です。

リダイレクト期間

リダイレクト種類 内容
301 恒久的に移動 旧URLの評価を引継ぐ。
元のURLに戻す予定がない場合に使う。引継ぎ情報がブラウザにキャッシュ(記憶)されるため、
設定が間違っていた場合、リダイレクト元/先のURLを直したとしても、
サイトを見たブラウザでキャッシュクリアがされない限り、
修正前のリダイレクトがされることになる。
302 発見 一時的にURLを変更し、将来元のURLに戻す場合に使う。
そのため、検索結果には、元のURLも表示される。
303 See Other 一時的にURLを変更する場合。
GETメソッドを使うため、URLの後ろに送りたいデータが見える状態となる。
304 Not Modified 特殊なリダイレクト方法。
詳細はMDN Web Docsご参照
307 一時リダイレクト  一時的にURLを変更する場合。
元のURLがGETメソッドを使っていた場合は、GETメソッドを、
POSTメソッドを使っていた場合はPOSTメソッドを使う。
308 恒久リダイレクト 2015年に新たに追加されたリダイレクト方法。
元のURLに戻す予定がない場合に使う。
301では、元のURLでPOSTメソッドを使っていた場合でも、GETメソッドに変更することができたが、
308では、これが許可されない。

 

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リダイレクト対象を追加しよう

サイトを移行した場合、トップページ以外もリダイレクトさせる必要がありますね。

サイトを作ってすぐ移行する場合は、リダイレクト対象も少ないため、それぞれのページのURLを確認してもそれほど時間はかかりませんが、

たくさんのページを持つサイトの場合、容易ではありません。

 

また、移行元と、移行先でディレクトリ構成が同じであれば、

Redirectionの正規表現せいきひょうげんを使って割と簡単に設定ができるようですが、

例えばパーマリンク設定が前後で違ったりと言った場合は、

正規表現が煩雑はんざつになります。

 

そこで、今回は、移行前後のページのURLを取得し、Redirectionでインポートする方法を試してみました。

 

すべてのページのURLを取得するには?

1つ1つページを開いて、URLを確認するのは、現実的ではありませんね。

今回はExport All URLsというプラグインを使いたいと思います。

 

プラグイン『Export All URLs』とは?

取得する対象、情報等を設定し、ファイルや画面上にURL等の情報を出力することができるプラグインです。

 

プラグイン『Export All URLs』をインストールしよう

以下手順に従い、インストールしてください。

インストール手順

①管理者画面から、プラグインを開き、画面左上の「新規追加」をクリックする。

②画面左上の「プラグインの検索」欄に「Export All URLs」と入力し、「Enter」キーをクリックする。

③以下プラグインの「今すぐインストール」ボタンをクリックする。

Export All URLs

④インストール完了後、「有効化」ボタンをクリックする。

 

URL情報を取得しよう

以下手順に従い、移行元と移行先のサイトでそれぞれURL情報を取得してください。

取得手順

①管理者画面から、ツール>Export All URLsの順に開く。

②​エクスポートする条件を設定する。

※ここでは、移行前後の紐づけのため、カテゴリ以外の3項目は必ず対象に含めてください。

エクスポート設定

項目 設定内容
Select a Post Type to Extract Data エクスポート対象の固定、投稿、カスタム投稿ページを指定する。
Export Fields エクスポートする情報を指定する。
Post Status 記事のステータスにより、エクスポート対象を絞り込む。
Date Range 「Show Filter Options」をクリックすると表示される項目。
記事の日付により、エクスポート対象を絞り込む。
By Author 「Show Filter Options」をクリックすると表示される項目。
記事の作成者により、エクスポート対象を絞り込む。
Remove WooCommerce Extra Attributes 「 Show Advanced Options」をクリックすると表示される項目。
WordPress用のオープンソースのeコマースプラグインの追加属性を削除する場合に設定する。
Exclude Domain URL 「 Show Advanced Options」をクリックすると表示される項目。
ドメイン名をURLに含めたくない場合に設定する。
Number of Posts 「 Show Advanced Options」をクリックすると表示される項目。
投稿記事が多い場合、エクスポート処理に時間がかかり、タイムアウトエラーになってしまう可能性があるため、一度にエクスポートする投稿記事の数を減らす場合に設定する。
CSV File Path 「 Show Advanced Options」をクリックすると表示される項目。
次の設定で、CSVファイルを選択した場合に、出力するディレクトリ、ファイル名を指定する場合に設定する。
Export Type エクスポート結果をファイルとして出力するか、画面下部に表示するかを設定する。

③「Export Now」ボタンをクリックする。

※Export Typeによって、表示方法は異なる。

 

~以下は、CSVファイルを選択した場合~

④エクスポートが完了すると、画面上部に下記メッセージが表示される。

Data exported successfully! Click here to Download.

⑤上記のClick hereをクリックし、ファイルをダウンロードする。
※クリックしてもダウンロードされない場合、リンクを右クリックし、
「リンクのアドレスをコピー」をクリックする。※ブラウザがchromeの場合
ブラウザのアドレスバーに貼り付けるこどで、ファイルがダウンロードされる。

⑥ファイルダウンロード後、2つ目のメッセージのClick hereをクリックし、ファイルを削除する。

「Once you have downloaded the file, it is recommended to delete file from the server, for security reasons. Click Here to delete the file. And don’t worry, you can always regenerate anytime. :)」

※日本語訳

ダウンロード後は、セキュリティの理由で、ファイルをサバから削除することをおすすめします。ここをクリックして、ファイルを削除してください。いつでもファイルを作成できるので心配しないでください。

DL完了後

⑦ファイル削除が完了すると、以下メッセージが表示される。

「You did great, the file was Deleted Successfully!」

削除完了

 

移行前後のURLを紐づけよう

それぞれのサイトでURL情報が取得出来たら、突合せをし、インポートするためのファイルを用意します。

 

URLの紐づけ手順

①2つのCSVファイルをExcelでそれぞれ開く。

②A~C列を選び、データタブ→フィルターをクリックする。

③A列のフィルターの矢印をクリックし、「昇順」にする。

④もう1つのファイルも②~③を実施する。

⑤移行元のURL情報が入ったファイルのA~C列に移行元のPost ID、Title、URLsが入っているので、同シートのG~I列に、移行先のPost ID、Title、URLsを貼り付ける。

⑥1行目は名称が入っているため、D2セルに以下関数を入力する。

※133は、移行先のURL情報が入っている最終行に変更する。

 =VLOOKUP(A2,$G$2:$I$133,2,FALSE)

意味

A2に入ったIDを、G~I列から上から順に探し、同じIDのタイトル情報を出力する。
結果が、#N/Aと表示された場合、同じIDが移行先にないことを表す。

 

⑦E2セルに以下関数を入力する。

※133は、移行先のURL情報が入っている最終行に変更する。

 =VLOOKUP(A2,$G$2:$I$133,3,FALSE)

意味

A2に入ったIDを、G~I列から上から順に探し、同じIDのURL情報を出力する。
結果が、#N/Aと表示された場合、同じIDが移行先にないことを表す。

 

⑧F2セルに以下関数を入力する。

=B2=D2

意味

B2に入った移行元のタイトルと、D2に入った移行先のタイトルが同じかどうかをチェックする。

※FALSEになったものは、移行前後でタイトルが変更になっているものです。
この確認のため、入れていますが、この列はなくても問題ありません。

⑨D2~F2をコピーし、D3~F3から、A列の最終行と同じ行まで貼り付ける。
例)128行目までデータが入っている場合、D128~F128まで貼り付ける。

※ここまで実施すると、以下のようなファイルができます。

紐づけファイル

⑩データタブ→フィルターをクリックし、フィルターを解除する。

⑪A~F列を選択し、データタブ→フィルターをクリックする。

⑫D列のフィルターボタンをクリックし、空白セルと、#N/Aのチェックを外し、「OK」をクリックする。

フィルタ除外

⑬C列のデータが入っているところ選択し、
ホーム→編集→条件を選択してジャンプをクリックする。

⑭「可視セル」を選択し、「OK」をクリックする。

※⑬~⑭は[Alt]+[;]キーを同時に押す、でもOK。

⑮コピーする。

⑮新しくExcelを開き、A2セルに貼り付ける。

⑯E列のデータを同様に可視セルのみコピーし、B2に貼り付ける。

⑰A1~H1までは下記をそれぞれ貼り付ける。

source target regex type code match hits title

⑱A~B列の最終行まで、C~H列に以下を貼り付ける。

“0” “url” “301” “url” “0” “”

⑲ファイルを任意の場所、名前で保存する。
※ファイルの種類は、CSV(カンマ区切り)を必ず選択する。

⑳ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「メモ帳」の順に開く。

㉑「”””」とダブルクォーテーションが3つ並んでいるところがないか確認し、
もし、合った場合は、「”」とダブルクォーテーションが1つであることを確認する。

㉒A~B列のURLの前後にダブルクォーテーションが1つずつあるかを確認し、なかった場合は、挿入する。

㉓㉑~㉒でファイルを変更した場合は、上書き保存して閉じる。

※ここまで実施すると、以下のようなファイルができます。

csvファイル

 

ファイルを作るのが難しい場合…

少し作業が楽になるよう、紐づけ~CSVファイルの作成補助を行うExcelファイルを用意しました。

以下からダウンロードしてご利用ください。

※使い方はファイル内に記載してあります。

 

Redirectionでインポートしよう

紐づけし、作成したCSVファイルを、Redirectionで移行元サイトでインポートし、すべてのページでリダイレクトできるようにします。

インポート手順

①移行元のサイトの管理者画面で、ツール→Redirectionの順に開き、インポート/エクスポートをクリックする。

②画面上部のインポート欄に、作成したCSVファイルをドラッグアンドドロップする。

インポート

③インポートが完了すると、転送ルール画面が開き、インポートしたルールが追加されていることがわかる。

④「リダイレクトの確認」を使い、正しく設定され、リダイレクトできるかを確認する。

 

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まとめ

いかがでしたか?

2つのプラグイン、Excelを使うことで、すべてのリダイレクト設定をしました。

少し手間ですが、重複コンテンツとみなされないよう、がんばりましょう。

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