前回、サイトをリダイレクトさせる方法をご紹介しました。
その際、複数のリダイレクトをさせるのに、
サイトのURLを取得、紐づけをして、インポートする方法を記載しましたが、
Excelをある程度使える方であれば問題ないですが、
あまりなじみのない方には大変な作業だと思い、
なら、いっそExcelファイルを作り、ダウンロードしてもらえばいいんじゃない?!と思い、作ってみました。
作ったものをダウンロードしてもらうにはどうすればいいの?
ということで、今回実施した方法です。
プラグイン「Simple Download Monitor」
プラグインを使わなくても、JavaScript等を使うことで、ファイルのダウンロードを可能にすることはできると思いますが、
誰がいつダウンロードしたかを知りたいと思うと、
実装はなかなかハードだと思います。
そこで役立つのが、「Simple Download Monitor」!
ダウンロードボタンの設置だけでなく、
ダウンロード履歴の把握や、
Addonを使うことで、WordPressデフォルトでは取り扱えないファイル(Excel等)の取り扱いを可能にしてくれます。
「Simple Download Monitor」をインストールしよう
以下手順に従って、インストールしてください。
インストール手順
①管理画面から、プラグイン>新規追加の順に開く。
②Simple Download Monitorで検索する。
③以下プラグインの「今すぐインストール」をクリックする。
④インストール完了後、「有効化」をクリックする。
⑤有効化が完了すると、以下がプラグイン一覧画面に表示される。
「Simple Download Monitor」の設定
使う前の設定をしましょう。
設定手順
①メニューに追加されたDownloads>Settingsをクリックする。
②General Settingsタブでボタンの色などの設定をする。
上部の設定
設定項目 | 説明 |
---|---|
General Options | |
Hide Download Count | それまでのダウンロード数を表示しない場合、チェックをオンにする。 |
PHP Dispatching | デフォルトで有効化されている。 ダウンロード可能なファイルのURLを隠す。 |
User Login Related | |
Only Allow Logged-in Users to Download | ログインユーザーのみダウンロードを可能とする場合、チェックする。 もしログインユーザー以外のユーザーがボタンを押した場合、メッセージを表示する。 |
Login Page URL | ログインページのURL。 ログインユーザー以外のユーザーがボタンを押した場合に表示されるメッセージに含める。 |
Redirect Users to Download Page | 上2つの設定がされていた場合、ログイン後、再びダウンロードページにリダイレクトさせる。 |
中段の設定
設定項目 | 説明 |
---|---|
Admin Options | |
Log Unique IP | 固有のIPアドレスからのダウンロードのみログ出力させる。 |
Do Not Capture IP Address | ダウンロードしたユーザーのIPアドレス、国情報を取得しない場合、チェックをONにする。 |
Do Not Capture User Agent | ダウンロードしたユーザーがアクセスに利用したOS・ブラウザ情報を取得しない場合、チェックをONにする。 |
Do Not Capture Referrer URL | ダウンロードしたユーザーが直前に閲覧していたページのURL情報を取得しない場合、チェックをONにする。 |
Do Not Count Downloads from Bots | ボットによるダウンロードの場合、ダウンロード数のカウントとログ出力をさせない場合、チェックをONにする。 |
Disable Download Logs | すべてのダウンロードログの出力をさせない場合、チェックをONにする。 |
Colors | |
Download Button Color | ダウンロードボタンの色を設定する。 |
下段の設定
設定項目 | 説明 |
---|---|
Debug | |
Enable Debug | デバッグモード(より詳細な情報まで出力するモード)でのログ出力をさせる場合に、チェックをONにする。 |
Delete Plugin Data | |
Delete all data and deactivate plugin | このボタンをクリックすると、すべてのファイルや、設定、ログを削除する。 |
「Simple Download Monitor」のアドオンの追加
WordPressデフォルトで取り扱い可能なファイルの種類は以下となります。
もし、 ダウンロードしてもらいたいファイルタイプが以下にない場合は、
All File Type Uploadsのアドオンを追加します。
●画像ファイル
.jpg
.jpeg
.png
.gif
●ドキュメントファイル
.pdf (Portable Document Format; Adobe Acrobat)
.doc, .docx (Microsoft Word Document)
.ppt, .pptx, .pps, .ppsx (Microsoft PowerPoint Presentation)
.odt (OpenDocument Text Document)
.xls, .xlsx (Microsoft Excel Document)
●オーディオファイル
.mp3
.m4a
.ogg
.wav
●動画ファイル
.mp4, .m4v (MPEG-4)
.mov (QuickTime)
.wmv (Windows Media Video)
.avi
.mpg
.ogv (Ogg)
.3gp (3GPP)
.3g2 (3GPP2)
アドオンを追加する方法は以下となります。
取扱いファイルの追加手順
①管理者画面で、Downloads>Add-onsをクリックする。
②「All File Type Uploads」をクリックする。
③Download the Plugin欄の
Click here to download the plugin.のClick hereをクリックし、プラグインをダウンロードする。
④プラグインの新規追加画面を開く。
⑤「プラグインのアップロード」ボタンをクリックする。
⑥「ファイルを選択」をクリックし、③でダウンロードしたファイルを選択する。
⑦ファイル名が表示されたら、「今すぐインストール」をクリックする。
⑧インストール完了画面で、「プラグインを有効化」をクリックする。
⑨有効化が完了する。
ダウンロードファイルの追加
プラグインの設定が完了したら、いよいよファイルをアップロードします。
ファイルアップロード手順
①管理者画面で、Downloads>Add Newをクリックする。
②新規作成画面で必要情報を入力する。
タイトルと、Downloadable Fileでのファイル指定は必須。
設定画面1
項目 | 設定内容 |
---|---|
タイトル | ダウンロード画面を表示する設定にした場合に表示するタイトル |
Description | ダウンロード画面を表示する設定にした場合に表示する詳細情報 |
設定画面2
項目 | 設定内容 |
---|---|
Downloadable File | ダウンロード画面を表示する設定にした場合に表示するタイトル |
PHP Dispatch or Redirect | ダウンロード画面を表示する設定にした場合に表示する詳細情報 |
Miscellaneous Download Item Properties | |
Open download in a new window. | 別画面でダウンロード画面を表示したい場合、チェックをONにする |
Hide the download button on the single download page of this item. | ダウンロード画面のダウンロードボタンを隠したい場合、チェックをONにする |
Disable the single download page for this download item. This can be useful if you are using an addon like the Squeeze Form. | ダウンロードページを無効にしたい場合、チェックをONにする。 Squeeze Form(名前やメールアドレスを入力することでダウンロードを可能にさせるフォーム)のようなアドオンでは有用。 |
Ignore “Only Allow Logged-in Users to Download” global setting for this item. | 全体の設定で「ログインユーザーのみログインを許可する」を設定した場合、このダウンロードアイテムはその設定を無視したい場合にチェックをONにする。 |
設定画面3
設定項目 | 説明 |
---|---|
File Thumbnail | ファイルダウンロードボックスに画像を表示したいときに使うサムネイル画像を指定する |
Statistics | |
Offset Count | 訪問者に表示するダウンロード数を相殺する |
Disable download logging for this item. | このアイテムのダウンロードのログ出力をさせない場合にチェックをONにする |
設定画面4
設定項目 | 説明 |
---|---|
Other Details | |
File Size | ファイルのサイズを入力する |
Show file size in fancy display. | ファイルサイズを表示したい場合にチェックをONにする |
Version | ファイルのバージョンを入力する |
Show version number in fancy display. | ファイルのバージョンを表示したい場合にチェックをONにする |
Publish Date | 公開日を表示したい場合にチェックをONにする |
Download Button Text | ダウンロードボタンに表示させたい文言を入力する。 入力がない場合、デフォルトの「Download now!」が表示される。 |
③入力内容に問題がなければ「公開」ボタンをクリックする。
④画面下部のShortcodesのいずれかをコピーし、ダウンロードボタンを表示させたい記事編集画面に貼り付ける。
# | ショートコード内容 |
---|---|
① | ノーマルのダウンロードボタンを表示させるためのショートコード |
② | ダウンロード数を表示させたい場合に利用するショートコード |
ダウンロード画面の違い
ダウンロード画面の有無により、表示が異なります。
ダウンロード画面ありに設定した場合、下記のように表示されます。
ダウンロード画面ありに設定した場合、下記のように表示されます。
実際の画面はこちら
まとめ
プラグインを使うことで、簡単にファイルをダウンロードしてもらうことが可能となります。
プラグインを使い過ぎると、処理が重くなったり、
WordPress本体とプラグイン自体の更新タイミングによっては、エラーが表示されるなどのトラブルが発生することもあります。
どの処理の場合にプラグインを使い、
どのときは使わないかを考えて、使ってみてくださいね。